富士山

日本一高い山、日本のシンボルである「富士山」が、2013年6月ようやくユネスコの世界遺産に登録されました。日本では17番目に世界遺産に登録されたことになります。

古くから多くの日本人が富士山や富士五湖を巡礼していました。近くから眺めても遠くから眺めても美しい富士山の姿は、「万葉集」、「竹取物語」、「古今和歌集」など多くの作品にも取り上げら、信仰的にも芸術的にも日本人に深く関わってきたもので、まさに日本の世界遺産としてふさわしいものでしょう。

世界遺産一覧の構成資産は、富士山の噴火を鎮める目的で建立された浅間神社を始めとして、富士山域の登山道、忍野八海、白糸ノ滝、山中湖、河口湖、三保の松原などがあります。

「富士山」は長らくユネスコの世界遺産へ推薦してきましたが、なかなか認められませんでした。それは、富士山がゴミの山と言われるほど不法投棄が多かったことや環境悪化により自然が保たれていなかったことなど、さまざまな問題が指摘されていたからです。

麓のゴミについては、山を愛する多くのボランティアの活動によって、綺麗な元の富士山を取り戻したのです。しかしユネスコに代わって世界遺産の実質的価値を審査する「イコモス」からは課題を出されています。

2016年2月1日までに「保全状況報告書」という環境保全策を提出せよというのです。環境対策への継続的取り組みを怠ると世界遺産の登録が取り消されてしまう可能性もあり、地元の関係者は、その対応に休む暇もないそうです。

なんと、世界遺産に登録されて注文がついたのは富士山だけだとか。半ば、条件付き登録のようなものと言えるでしょう。これまで、世界遺産登録後に何らかの問題が生じて、報告書を求められることはありますが、富士山のように登録時点で報告書を求められたケースは異例中の異例だとのこと。

しかし、世界遺産の登録に日本中が沸いて、多くの観光客や登山者が訪れています。その分、ごみも増えることになります。2016年になって世界遺産登録が取り消されたということにならないよう、訪れる人たち一人ひとりがゴミのポイ捨てをすることなく、マナーを守っていきたいものですね。

 

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